毎日が夏休み

私の頭の中へようこそ、なんでも書いてます。

生まれたときから強がり

わたしの友達はよく人から恋愛や悩みごとのを受ける。

 

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他の人から恋人の愚痴や惚気は聞いたことはあるが、

わたしは生まれてこのかた

誰かから真剣に悩みごとの相談を受けたことがない

 

、気がする。

 

 

 

友人曰く、

「だらだらと相談する人は何も考えずに相談しているわけじゃなくて、ある程度話を親身に根気よく聞いてくれるような人を狙って相談している」

らしい

 

なるほど。

わたしのところに悩み相談がこないのも納得できる。

 

恋愛に関わらず、悩みごとを他人に話したところで

問題が解決するわけではないのだから、

 

何も話さない、という考えの人間には

わたしだって悩みごとを相談したくない。

 

「別に悩みごとがないわけではないけれど、

言ったところでどうしようもない、

 

だから誰にも何も言わない。

 

そもそも他人の時間を自分の悩み相談に使ってもらうことに

罪悪感を感じるし、」

 

と話したら、

 

 

じゃああなたは自分が好きな人から悩みごとの相談を受けたら嬉しい?と聞かれた。

 

 

 

そんなの嬉しいに決まっている。

 

 

 

と思った瞬間、

 

相談することに意味があるとかないとか、

生産性があるとかないとか、

 

重要なのはそこではないのだと気付いた。

 

 

 

 

 

4年間続けたテニス部を誰にも言わずに突然辞めたことがある。

それは蒸し暑い夏のことだった。

 

クーラーの効きが悪い屋上につながる階段に座り込んで、

「なんでそんな大切なこと相談してくれなかったの?」とわたしの手を握りながら泣いた友達がいた。

 

当時のわたしは、「なんで?」に対して逆に「なんで?」と思い出す始末で、

冷めた目で友達が泣くところを見つめることしかできなかった。

 

部活を辞める話を顧問の教員にしたとき

「お前みたいな人間は将来社会で上手くやっていけるわけがない」

と怒鳴られた。

 

 

 

確かにそうかもしれない。

 

夏合宿を終えて部員同士の結束が強くなり、

みんながこれからがんばるぞ、というときに部活を辞めるような人間は

社会不適合かもしれない。

 

 

 

とにかく限界だったのだ。

部活に私は心を殺されそうになっていた。

 

もともと運動神経はよくない方で、

テニスはさっぱり上手くならない。

 

上手くなってもみんなの上達進度と私の上達進度がかけ離れすぎていて、

永久にわたしは彼女たちに追いつくことがでにない。

 

11人いる同期部員のなかで、私だけが試合に出れないこともあった。

 

仲間外れにされていたわけではないけれど、なんとなく居場所がないと感じる瞬間も何度かあった。

 

 

 

悩んで、

 

悩んで、

 

 

 

夏合宿の終わったあとに糸がプツンと切れるように、

わたしは誰に相談することなく唐突に部活を辞めた。

 

 

 

 

今のわたしなら、なんで友達が泣いていたのか

少しわかる気がする。

 

「やってもやっても、全然上手くならないんだよね」

「今回、私だけが応援しに行くの辛いな」

 

そんな風に言えたのなら、

相談できたのなら、

もっと違う結末を私と彼女は迎えられたのかもしれない。

 

 

 

 

結局のところ、

わたしは心が広いわけでも、

冷静で合理的なわけでもなく、

 

単純に臆病だったから、

 

 

悩みを打ち明けることを意味がないとか、

時間の無駄だからと理由をつけて、

誰かを頼ることから逃げていたんだ。

 

明日から突然、

自分の悩みを人に打ち明けられるようにはなれないけれど、

少しずつ人に頼れるような人間になりたい。

 

 

 

と、まだ咲いていない桜の木の下を歩いていく友達の背中を眺めながら思った。