毎日が夏休み

私の頭の中へようこそ、なんでも書いてます。

正しさと間違いに境界線はない

気づいたら1月が終わろうとしている。

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私は駅のホームが、改札が、電車が苦手だ。

自分の周りにいる人も自分の人生を一生懸命生きているのだということに

嫌でも気づかされてしまう。

 

こんなにも多くの人間がそれぞれ自分の考えを抱いて行動しているのだという事実にめまいを感じるようになったのは、去年の夏からだ。

 

よく考えると私は駅が苦手なのではなく、ただ単に

人がたくさんいる空間が苦手なのかもしれない。

 

自分の好きなように生きればいいのよ、

 

 

と祖母は言うけれど

私はやっぱり誰かの考えていることや思っていることに勝手に思いを馳せて

苦しくなってしまう癖をやめることができない。

 

 

 

 

バイトに出勤する前のロッカーでの出来事だった。

テストのプリントを見つめる私の横を、

真っ黒なハイヒールが甲高い音を鳴らして通り過ぎた。

 

 

通信会社で働くリーダーの女性が電話で愚痴をまくし立てている。

 

「新しく入った中村さん、本当にありえないよ。普通さあ熱出ても勤務に穴を開けちゃダメでしょ。伊藤さんは出勤前に病院に行って診断書もらってから、『インフルじゃなかったんでちょっと熱あるけど頑張ります。』って言ってきてくれたのに。中村さんは本当に気が利かないというか、あー、もう。とにかく、働くことに対する意欲が感じられないんだよね。私だって多少熱があったりだとか、喉が痛かったりして辛くても頑張ってやってるんだから、こう言うふうに休む子は困るんだよね。」

 

もうプリントに並んだ文字列は少しも私の中に入ってこなくなっていた。

 

きっとリーダーのこの女性も、中村さんも、伊藤さんも、

いや私だってみんな正しくてみんな間違っている。

 

でも私には何もできない。

想像の中で私は中村さんを慰めた。

想像の中で私は女性に寄り添った。

 

 

 

私には何もできない。

 

 

 

誰かの正しさは誰かの間違いだ。

線引きをはっきりさせようとするほどに傷つく人は増えていく。

 

今日の私は自分がぼんやりと信じている正しさによって

誰かを傷つけてしまったり、反対に誰かに傷つけられたりしたのだろうか、

 

 

 

そんなことを考えながら、

少し苦しい気持ちを振り払って私はバイトに向かった。